宇宙の写真を壁紙にする — NASA と ESA/Hubble の30枚
国際宇宙ステーションから見たオーロラや夜の街、ハッブル宇宙望遠鏡の星雲など30枚を、パブリックドメインとCC BY 4.0の写真から選びました。30枚中27枚はロック画面の時計が読みやすい暗さで、収録全体(27%)とはまったく違う集まりです。
国際宇宙ステーションから見たオーロラ、夜の地球に広がる街明かり、ハッブル宇宙望遠鏡がとらえた星雲。Drift Wallpapers には、こうした宇宙の写真を壁紙にしたものが 30 枚あります。どれも NASA と ESA(欧州宇宙機関)が公開している写真で、誰でも使える条件のものだけを選びました。選び方と、壁紙として測った結果をまとめます。
2 種類のライセンス
| 出典 | 枚数 | ライセンス | 内容 |
|---|---|---|---|
| NASA | 17枚 | パブリックドメイン | 国際宇宙ステーション 11枚、スペースシャトル 5枚、アルテミスII 1枚 |
| ESA/Hubble | 13枚 | CC BY 4.0 | ハッブル宇宙望遠鏡の星雲・銀河 |
NASA が撮影した写真は、原則としてアメリカの著作権の対象外(パブリックドメイン)です。ただし、NASA のサイトに載っていても、外部の機関や個人が撮ったものは例外になります。説明文に著作権表示や別の機関の名前がある写真は、最初から候補に入れていません。
ハッブル宇宙望遠鏡の画像は ESA/Hubble のサイトから取りました。こちらは CC BY 4.0 で、使うときにクレジット(「NASA, ESA, and the Hubble Heritage Team」のような表記)を出す必要があります。各壁紙のページには、出典とライセンス、元の画像へのリンクを載せています。
同じハッブルの写真でも、NASA のアーカイブにある版は幅が 1280 ピクセルしかないものが多く、スマートフォンの壁紙には小さすぎました。ESA/Hubble の公開用の画像は数千ピクセルあるので、そちらを使っています。30 枚のうち 28 枚は 1440×2560、2 枚は 1080×1920 で配信しています。
宇宙ステーションの写真は、場所を調べてから
宇宙ステーションから撮った夜の街の写真は、NASA の画像ライブラリでは「夜の街明かり」としか説明されていないことがあります。どこの街かが分からないと、解説が書けません。そこで、宇宙飛行士が撮った地球の写真を集めた NASA のデータベース(Gateway to Astronaut Photography of Earth)で、写真ごとに記録されている撮影の中心地点を確かめました。シアトル、ワシントン D.C.、ハンブルク付近、ニューデリー、サンディエゴの夜景は、このデータベースの記録と写真を照らし合わせて場所を書いています。
ニューデリーの写真は、元の画像では街明かりが上、星空が下に写っていました。宇宙ステーションでは上下の区別がないためです。壁紙として自然に見えるよう 180 度回転して星空を上にしていて、そのことはページの解説にも書いています。
スペースシャトルの時代(1991〜1994年)のオーロラの写真は、フィルムで撮ってスキャンしたものです。拡大すると粒子が見えますが、それもこの時代の写真の味として残しました。
外したもの
- 宇宙ステーションの機体や太陽電池パネルが大きく写っているもの。壁紙にすると、画面の半分が金属の板になってしまいます
- ほとんど真っ黒で、街明かりが点にしか見えないもの。真っ黒な画素が 9 割を超えると、スマートフォンの画面ではただの黒い壁紙に見えます
測ってみると、宇宙の写真はロック画面向き
30 枚をほかの壁紙と同じ方法で測りました。明るさは人の目の感度に合わせた輝度(0〜255)、真っ黒は明るさ 24 以下の画素です。
| 宇宙の写真 30枚 | 収録全体 1,090枚 | |
|---|---|---|
| 平均の明るさ | 52 | 105 |
| 時計が読みやすい(上から 10〜28% が 80 未満) | 27枚(90%) | 297枚(27%) |
| アイコン名が読みやすい(下部が 80 未満) | 24枚(80%) | 456枚(42%) |
| 真っ黒な画素が 2 割以上(有機ELで消灯) | 22枚(73%) | 212枚(19%) |
| 平坦(ばらつき 45 未満) | 15枚(50%) | 166枚(15%) |
30 枚中 27 枚が、ロック画面の時計を読みやすい暗さでした。収録全体では 4 枚に 1 枚ほどなので、まったく違う集まりです。時計の帯がいちばん暗かったのは「サンディエゴの海岸線と夜の街明かり」で、明るさ 2、画像全体の 82% が真っ黒でした。
時計向きにならなかった 3 枚は、どれもハッブルの星雲(コーン星雲、わし星雲の尖塔、創造の柱)でした。星雲は色のついたガスが画面いっぱいに広がるので、宇宙の写真でも明るくなります。白い時計を重ねるなら、宇宙ステーションやシャトルから撮った地球の写真のほうが向いています。
宇宙の写真を壁紙にするときのこつ
- 有機ELの iPhone や Android なら、夜の地球とオーロラ。黒い部分の画素は光らないので、画面が暗く落ち着きます
- 星雲は時計の位置を見て選ぶ。ガスの明るい部分が上に来ていないものを選ぶか、ホーム画面に使う
- フィルム時代の写真は、ロック画面で。粒子は小さな画面ではほとんど目立ちません
30 枚の一覧は「宇宙から見た地球と星雲・銀河の壁紙」にあります。ロック画面向きの暗い壁紙全体は「ロック画面の時計が読みやすい壁紙」から探せます。