ロック画面で時計が読みにくい壁紙は4枚に1枚だった
収録している1,083枚すべての上部の明るさを測ったところ、白い時計が沈む壁紙が23.5%ありました。明るさだけでなく、柄の細かさも読みやすさを左右していました。
スマートフォンの壁紙を変えたあと、ロック画面の時計が背景に溶けて読みにくい、と感じたことはないでしょうか。写真そのものは気に入っているのに、時計と重なると急に安っぽく見えてしまう。あれは好みの問題ではなく、壁紙の上のほうがどれくらい明るいかでほぼ決まります。
Drift Wallpapers に収録している壁紙を、1枚ずつ実際に測ってみました。結論から言うと、4枚に1枚は白い時計が読みにくい明るさでした。
何をどう測ったか
iPhone でも Android でも、ロック画面の時計は画面のかなり上のほうに出ます。そこで各壁紙の上から10%〜28%の帯を切り出して、その部分の明るさを計算しました。
明るさの計算には、単純なRGBの平均ではなく人間の目の感度に合わせた輝度(BT.709)を使っています。人間の目は緑をいちばん明るく感じ、青はあまり明るく感じません。同じ数値のRGBでも、緑がかった面と青みがかった面では見え方が違うためです。
値は0(真っ黒)から255(真っ白)までです。白い時計文字は255なので、背景の数値が小さいほど文字が浮き、大きいほど沈みます。
1,083枚を測った結果
| 時計帯の明るさ | 枚数 | 割合 |
|---|---|---|
| 〜80(暗い) | 278枚 | 25.7% |
| 80〜150(中間) | 550枚 | 50.8% |
| 150〜(明るい) | 255枚 | 23.5% |
白い文字とのコントラストに直すと、差はもっとはっきりします。
| グループ | 平均の明るさ | 白文字との差 |
|---|---|---|
| 暗い | 52 | 203 |
| 中間 | 114 | 141 |
| 明るい | 177 | 78 |
暗いグループは白文字との差が203あるのに対し、明るいグループは78しかありません。2.6倍の開きです。屋外で画面が見えにくくなるのは、たいていこの明るいグループの壁紙を使っているときです。
明るさだけでなく「柄の細かさ」も効く
測っているうちに、明るさだけでは説明しきれない例があることに気づきました。全体としては暗いのに文字が読みにくい壁紙があるのです。
原因は時計帯のなかのばらつきでした。木の枝が入り組んでいたり、細かい模様が敷き詰められていたりすると、明暗が短い間隔で切り替わります。文字の輪郭がその明暗に何度も横切られるので、平均が暗くても読みにくくなります。
そこで明るさとばらつきを組み合わせて数えると、こうなりました。
| 条件 | 枚数 | 割合 |
|---|---|---|
| 暗くて平坦(いちばん読みやすい) | 168枚 | 15.5% |
| 明るくて柄が細かい(いちばん読みにくい) | 47枚 | 4.3% |
はっきり読みにくいのは全体の4.3%、枚数にして47枚です。逆に「文句なしに読みやすい」と言えるのは168枚で、思ったより少ないという印象でした。
エリアによって傾向が違う
Drift Wallpapers は壁紙を8つのエリアに分けて地図上に配置しています。エリアごとに「時計帯が暗い壁紙」の割合を出すと、はっきり差が出ました。
| エリア | 時計帯が暗い壁紙 | 割合 |
|---|---|---|
| サイバー礁 | 94 / 144枚 | 65% |
| ビロードの湾 | 17 / 41枚 | 41% |
| 熾火の海岸 | 63 / 239枚 | 26% |
| 潮の窪 | 42 / 215枚 | 20% |
| 硝子の凍原 | 5 / 32枚 | 16% |
| 電脳の森 | 33 / 222枚 | 15% |
| 灰の高原 | 17 / 129枚 | 13% |
| 夢の草原 | 7 / 61枚 | 11% |
時計をくっきり見せたいならサイバー礁を見に行くのが早い、ということになります。3枚に2枚が条件を満たしています。逆に夢の草原や灰の高原は、明るく穏やかな絵柄が集まっているぶん、時計帯も明るくなりがちです。
このエリア分けは色と雰囲気で分類したもので、時計の読みやすさを意図して作ったわけではありません。それでもこれだけ差が出たのは、暗い色調の絵柄が自然に同じエリアへ集まった結果です。
なぜ「上が明るい」壁紙が多いのか
もう少し範囲を広げて、上3分の1と下4分の1を比べてみました。すると上のほうが明るい壁紙が443枚(41%)あり、逆に上が暗く下が明るいものは159枚(14.7%)しかありませんでした。
内訳を見ると理由がはっきりします。上が明るい443枚のうち、風景が205枚、自然が173枚、海が64枚でした。写真の上のほうには空が写るからです。
風景写真を壁紙にすると時計が読みにくくなりがちなのは、撮り方の問題ではなく、空が上にあるという当たり前の事実の帰結でした。
選ぶときの目安
測った結果をふまえると、実用的な見分け方はこのあたりに落ち着きます。
- 時計をはっきり見せたいなら、画面の上のほうが暗い壁紙を選ぶ。全体が暗いかどうかではなく、上だけを見る
- 空が大きく入った風景写真は、気に入っていても時計とは相性が悪いことがある。ホーム画面に回すと活きる
- 上が明るくても、平坦な面(雲のないグラデーションの空など)なら意外と読める。困るのは細かい柄が入っているとき
Drift Wallpapers の各壁紙のページには、上部にロック画面とホーム画面のプレビュー切り替えを置いています。時計と日付を重ねた状態で確認できるので、ダウンロードする前に読みやすさを確かめられます。数値だけでは判断しきれないところもあるので、最後は実際に重ねて見るのが確実です。